Thursday, March 19, 2015

職場でのウェルビーイング 後編 【オフィスデザイン】

前回の記事”職場でのウェルビーイング 前編”に引き続き、後編をお送りします。




ウェルビーングを育成するためには、社員がチョイスできる多種多様なセッティングを与えることが必要です。
今までのワークプレイスは効率重視に設計され、すべての人にあう「フリーサイズ」が適用されていました。
しかし、この環境は社員がその働き方にあわせて適切なセッティングをチョイスするというものではありません。
社員は選択肢を与えられて初めて、自由裁量権を持ち、ストレスなく、仕事に集中できるようになります。


ひとつのタイプのスペースだけではこれを達成することはできません。
下記のタイプのスペースをバランスよく配置していきましょう。




【プロジェクトスタジオ】
アナログ、デジタル両方でのコラボレーションやコンテンツ共有、アイディアの創造などを行うためのプロジェクトチームや少人数のグループをサポートする没入型共有スペース。




【カフェ】
インフォーマルでソーシャルなセッティングは人を繋ぎ、人間同士の信頼を築きます。人がソーシャルに交流し、モバイルワーカーが帰属意識を感じ、健全な人間関係が育ち、遠隔にいるワーカーとの距離の差も感じないで仕事ができる環境を提供します。




【ノマディックキャンプ】
モバイルワーカーが立ち寄って、集中して仕事をしたり、コラボレーションするために多様なセッティングを配したエリア。
モバイルワーカーや遠隔にいるワーカーのために”立つ””座る”など姿勢の自由や”人との交流””自分だけの集中”などを考慮したソリューションで、会社というコミュニティへの帰属意識や社員が企業のブランドや文化につながる「場」を提供しています。共有スペースは温かく人を迎え入れる雰囲気を醸し出し、自由に什器を選び、自分なりにレイアウトでき、一時的にスペースを所有している感覚を与えます。




【プライベートオフィス】
ユーザーの個性や専門性を表現できる個人用プライベートスペース。
ユーザーのニーズに合わせて仕事を視覚化したり、仕事に集中できるようにベストな方法でスペースを自由に創ることができます。




【パティオ】
魅力的な景観や自然へのアクセス、高さや交流の度合いが考慮されたセッティング。
ユーザーが仕事内容に応じて場をチョイスできるようにすることで、スペース中を動きながら仕事ができます。
多様なセッティングは集中ワークからコラボレーションまで1日に必要なワーカーのニーズを的確にサポートします。


【リトリート】
人の側で一人で仕事をしたり、周りがざわざわした中でカジュアルに対話ができるインフォーマルなスペース。
外の景観やアートなどがかかっていることなどが望ましいです。




【イノベーションスウィート】
アイディアを微調整したり、創造力を引き起こしたり、物事を客観的、論理的に考える批判的思考方法を活性化したりなど、革新的なイノベーションプロセスを実践できるスペース。
企業内でのイノベーション文化の構築をシンボル的に可視化しています。




【アンクレイブ】
集中し、小休止し、エネルギーを回復できる小規模なプライベートスペース。



【居住者地区】
ツールが装備され、ユーザー自らがコントロールできる個人用のスペース。
ユーザーはデスク周りをパーソナル化でき、スペースを快適に調整できます。
全体のゾーンは集中ワークからコラボレーション、タッチダウンの作業までユーザーの様々なニーズをサポートし、ワーカー自身が生産的に仕事をこなせる「場」をチョイスすることができます。



いかがだったでしょうか?
この記事の詳細はSteelcase360の67号に掲載されています。



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